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出していい選手とダメな選手がいるとすれば、間違えなく出してはいけない選手だ。
この月曜日にロッテの顔、鈴木大地がFA宣言に伴い楽天に移籍することが決まった。
https://www.youtube.com/watch?v=OtTKWUy7oOY
彼がこれまでロッテで残してきた功績は単なる成績だけではない。チームを引っ張るリーダーシップやファンと一緒に喜びを分かち合うWe Areを根付かせた推進力。グッズ販売では断トツで人気ナンバーワンであり、筆者もショップでユニフォームを買おうとしたら売り切れで購入できなかった。
間違いなくレジェンドになれる選手であったためこの移籍は非常に残念である。
ロッテフロントもチームの顔の流出を阻止するために、年俸倍増の2億円を提示したと報道があった。
正直なところ.290 15本での2億円はもらいすぎだろう。それでもフロントは絶対に出してはいけないということがわかっており、精一杯の誠意を見せたのである。
それでも大地は楽天に移籍した。
2011年のドラフトで東洋大学から3位でロッテに指名された。
同年の1位は同じく東洋大学の藤岡、2位は中後、4位は益田が指名された。
1年目からショートで出場し入団二年目の2013年にはチーム唯一の全試合出場。
2014年には7番に背番号を変更し、キャプテン就任とまさに順風満帆なプロ生活を送っていた。
しかし、ここからチーム事情により便利屋としての扱いを受けることになった。
クルーズの加入でセカンドコンバート。中村奨吾をセカンドで育成する方針からサードへコンバートと2度のポジション変更があり、今年の開幕戦。
バルガス、レアードの加入により守るところが無くなった大地は開幕スタメン落ち。
以前から続いていた500試合以上の連続出場も途切れることとなった。
(っていうか岡、藤原の1,2番で遊んでなかったらCS行けただろうというのは後の祭り)
大地がこの試合は忘れられないとインタビューで何度も言っていた開幕二戦目。代打で出場しヒットを打ったシーン。
それほど彼のプライドはズタズタにされたのだ。
その後、アジャ井上の不振もありスタメン復帰後は好調を維持しつつも、DH、ファースト、サード、レフトと試合によってスタートポジションが異なる大地。
それでも腐らず、成績を残し続けチームのために戦った大地。
6月の交流戦、中日戦では大逆転勝利のサヨナラ安打を打ち、オールスター出場。
これだけチームに尽くした選手が来年からマリンにいないことを考えると、気持ちの整理がつかない。
とはいえ、FA選手の権利であり、大地が宣言して移籍することは止められないし誰も責めることはできない。
ロッテに残ったとしても来年以降引き続きポジションをたらい回しにされたり、都合のいい扱いを受ける可能性は大いに考えられる。
今回楽天が鈴木大地という選手を評価をし、ヘッドハンティングしたのだから、新天地で頑張ってとしか言えないだろう。
今こそ羽ばたけ遥かなる空に 風になれ大地ひたむきに進め
大地希望の空へ踏み出せ魂を震わせて 大地希望の空へ風を超えて突き進め
大地のマリン凱旋は4月14日火曜日。
スタメン発表の際は拍手で迎えてあげたい。これまでの感謝と、大地からの卒業の気持ちを込めて。